Irigoma-mechanicの日記

不必要な問いばかりしまくるわたしのわたしの為のブログ

【日記】スレスレの気持ちと僕の危険な世の中

Crick here !

 

 

こんにちは.ごまみんですよ( ^)o(^ )

 

日記を書きます.できるだけ短く.飽きちゃわないように

 

 

 

この日記は8/5,土曜日のことです.

私の住んでいる所ではお祭りがありました.

どことは言いません.でもとても素敵なお祭りです.

 

私は4年前,大学に入学するためにこの地に引っ越してきました.

そしてその時はコロナ禍でした.

なので,この土地のお祭りになんて行ったことありませんでした.

初めて行きました.ずっとワクワクしていました.

でもこれできっと人生最後なんだろうとも思いました.

それは,私が来年は就職のためにこの土地を離れてしまうからです.

 

 

男の子と一緒に行きました.比較的気に入っている人です.

彼のことはよく知っていますが,実際のところ未だに分からないことも多いです.

でもそれでよいのです.

他人は所詮他人であるという事実が,周囲を手の届かない崇高な場所へ持ち上げます.

その感覚さえ,酔った私には心地いいのでした.

 

 

祭りには夕方から行きました.

彼はこの土地で生まれ育った人であるので,案内をお願いしましたが,

如何せんポンコツでした.

驚きました.交差点に来るたびに迷いながら到着しました.

でもそのポンコツ具合だって文句を言いつつ,本当は好きなのです.

 

 

お祭りが始まりました.

かなり沢山の観光客やらで,道や道沿いのコンビニはごった返していました.

始まる瞬間,私はスマホを構えました.

周りの人も構えました.

彼はあたふたしていました.

お囃子の音が大きくなっていき,周りからおぉっ…と声が上がりました.

とても綺麗でした.

それは懐かしく,そしてやがてすぐにやってくる秋の季節です.

 

初めて見るものに私は興味深々でした.

 

 

 

お祭りの会場の通り沿いの歩道を,歩きました.

そこにはルールがありません.老若男女あっちへこっちへ...

非常に人が密集していて前後左右の人と肩が当たりました.

他の人に道を譲っている暇はありません.

ここで譲れば,もう2度と進めなくなるだろうということが

生きていくうちに直感的に分かっていました.

とにかく前の人についていこう...横入りはさせまい...と.

 

 

彼は私の後ろを着いてきているようでした.

暑くて,汗臭くて,知らない人間がこんなにも近くて不快でした.

私は田舎出身ですので,混雑にこれっぽっちも耐性がありません.

それでも前に進まねばならないと,

私の目はいつの間にかつり上がっているようでした.

 

 

その時ふと彼の手が肩を触りました.

「家族を先に行かせてあげよう」

 

私の横には家族連れが歩いていました.

お母さんと2人の子供,そして1人の子供,お父さんです.

子供たちははぐれないように必死なようでした.

私には横からこっちに入ってきたようにも思いました.

 

私はその家族に道を譲ることはしませんでした.

家族同士はバラけたけども,バラバラになった子供には

それぞれ親がしっかりついていた為です.

 

それよりも譲ってしまえば今度こそ列に戻ることはかなわないのです.

私は早くこの混雑を抜けたい気持ちでいっぱいでしたし,

今のご時世,スマホを持った大人がいれば,迷子になることはありません.

家族はこの先のどこかで集合場所を決め,落ち合うでしょう.

 

私は彼の手を引きました.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな冷たい自分がひたすらに悲しいのです.

後から考えれば,彼はちゃんと優しいのです.

その優しさは私が嫌な世の中から自分を守るために捨ててきたものです.

 

 

暑くて疲れて,大変な,そんなスレスレの気持ちの中で

彼は周りを見渡して自分よりも他人を優先できるポンコツです.

 

あぁどうしてこんなに優しいのでしょう.

 

僕はきっといつまでも敵わない.

 

 

この世は知れば知るほど周りの人間を如何に貶め入れて

自分が上に上がるかの大会だと,変に虚勢を張っていた私も

少しは純粋な優しさに染め直せたらいいなと思います.

 

それと同時に

こんなにも優しくて脆いあなたが

この世界に壊されませんように

傷つきませんようにと

一心に祈るばかりです.

 

 

 

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